七十二候を意識した暮らし
( 上 ) 梅の実 ( 下 ) らっきょう
スーパーや八百屋の店頭には、梅の実や土のついたラッキョウの袋入りが目立っている。
「七十二候」によれば、いずれも旬の食材であり、もっとも季節を代表している食物である。
これまでの麦刈りの時期「小満」を過ぎると、次の候が「芒種」とある。
芒種(ぼうしゅ)とは、稲や麦など穂の出る植物の種をまくころのこと。
ちなみに芒とは、稲の穂先にある針のような突起を意味するらしい。
最近は、気候の変動もあり、多少の前後はあるが「七十二候」は自然の成り行きをよく表している。
60年も昔、わたしの子どものころは我が家も二毛作をしていたことを思い出す。
やっと麦の収穫を終えると、すぐに田を耕して水を張り一息つく前に、育てていた苗を手で植える。
子どもも貴重な労働力であった。
大きい子も小さい子も、それなりの分担があった。
自然が相手の農業では、時期をはずすと生育にひびくから家じゅうが団結して仕事した。
さて、これから始まる「芒種」は、15日間に分かれている。
〇初候 蟷螂生ず(かまきりしょうず) 新暦 6月5日~9日
・かまきりが姿を現すころは、稲や野菜の苗を植えるころと重なるが、植物には
てをつけず、害虫をつかまえてくれるところからこう呼ばれたというのだ。
旬の食べ物・・あいなめ、らっきょう
〇次候 腐草蛍となる(ふそうほたるとなる) 新暦 6月10日~15日
・昔の人は、腐った草が蛍に生まれ変わると信じていたみたい。
旬の食べ物・・スルメイカ、トマト
〇末候 梅子黄なり(うめのみきなり) 新暦 6月16日~20日
梅の実が熟して色づくころ。梅雨入りのころ。
旬の食べ物・・すずき、梅
こんなことを頭に入れて、自然に逆らわず、自然を利用して楽しく生活していこうと思うこのごろである。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。